油を飲む

Vtuberが好きです。

Vtuber達は「Vtuber」というグループに化ける

どうもこんにちは。オイルドリンカー(@blowin_win_)と申します。

 

 

先日、木村すらいむさんの「バーチャルYouTuberの『グループ化』は必然の流れ」という記事を読ませていただいたきました。

個人的には賛同できるところとできないところと、まちまちな感じだったのですが、現在のVtuber界が単純なグループ化とは少しだけ違う方向に動きつつあるので、書かせていただきます。

 

 

 

つい少し前まで、Vtuber界はやや停滞状態にありました。

 

理由は単純。四天王・猫宮ひなた・月ノ美兎などに代表されるような超大型新人の不在です。まあ逆に言うとこれまで燃料が投下され続けてきた方がおかしいのですが...

 

インパクトとセンスを兼ね揃えている新人の不在。こればかりは既存のVtuberにはどうしようもありません。そのため、Vtuber界全体がややマンネリ感を帯びてきているような節がありました。

 

 

 

しかし、ここ最近その流れが変わってきています。いい方向に。

 

そしてそれを変えたのはにじさんじでも四天王でもENTUMでもなく、バーチャルYouTuber」全体でした。

 

 

 

何が変わっているのか?

 

一言で言うと、「コラボ」が従来の「コラボ」とは別物になってきている、ということです。

 

 

 

 

まず前提としてですが、個人Vtuberの最大の長所は間違いなくコラボが簡単に出来ることです。

 

なぜ普通のYouTuberに比べVtuberの方がコラボが容易に成立するのか?理由は色々あると思います。

 

 

まずひとつは、そもそもの土壌です。

Vtuberの爆発的ブームが起こった2017年12月時点で、Vtuberは四天王、YUA、富士葵、のらきゃっと、ときのそら程度しか存在していませんでした。たかだか10人程度です。いわば、「Vtuber」というグループが存在していたわけです。

 

これだけ狭いコミュニティで大ブームとなると、コラボへの期待が加速していくのは当然の流れです。実際、12月や1月の時点では「コラボしてくれ」という声が非常に多かったことを覚えています。

 

そして、そこから徐々にVtuberの数が増えていっても、その頃の名残りでしょうか、Vtuber同士コラボして欲しいという声が大きくなっていったのではないかと思います。

 

 

また、Vtuber界最初の本格的コラボとなったあっくん大魔王とぜったい天使くるみちゃんのコラボ、また天魔機忍コラボPUBGが与えた影響もとても大きかったと思います。

 


【第1話】天魔機忍のPUBG【大魔王視点】

 

 

次に、個人Vtuberが生放送中心へとシフトしていったことが大きいのではないかと思います。

 

ご存知の通り、動画制作はとても大変です。その作業を大変にしている大きな要因の一つは動画編集です。

そのせいもあってか、大多数の個人Vtuberが動画よりも生放送をメインに活動しています。

 

そして、コラボ配信は動画よりも生放送向きです。なぜなら、複数人での会話や掛け合い、予期せぬハプニングなど、いわゆる面白い部分を余すことなく伝えられるからです。

コラボ生放送は数時間続いても余すところなく面白い事が多い(個人の感想)ですが、動画だとどうしても削らないといけないですからね。

 

 

 

 

また、Vtuber自体がコラボに適しているという事もあると思います。

どういうことかと言うと、雑談の中にギャップが発生し、Vtuberの魅力を大きく引き立てるということです。

 

 

度々ブログで述べてきましたが、僕はVtuberの魅力は外見・設定と中身のギャップにあると思います。

その中身の部分を最大限に引き出すことが出来るのはコラボ生放送ではないでしょうか。

 

1人喋りって正直限界があるというか、その人の素の部分は1人喋りだと100%引き出せないんですよね。

2人以上で会話してる時にこそその人の1番素の部分が出てきやすく、魅力が伝わってくるのではないでしょうか。

うーん文章力が足りない!伝わってくれ!

 

 

 

 

 

...と、ここまでVtuberとコラボの関係についてグダグダ書いてきました。

「で、結局今のVtuber界はどう変わってるんだ?」

という話ですが、端的に申し上げると、

広がりすぎて消滅したように見えた「Vtuber」というグループが再び現れている

ということです。

 

 

 

どういう意味か。

より簡単に言うと、Vtuber間の垣根が取り払われているということです。

 

 

 

 

最初の立役者は動く城のフィオ

VRChatを活用した巨大ドミノ(バーチャル賽の河原)やクイズ大会、ピラミッド建設(バーチャル大墳墓)などの企画を考案。

大物Vtuber・新人Vtuber問わず多くのVtuberが共演する舞台を作りました。

 


【生♂∩♀02】バーチャル賽の河原


【生♂∩♀06】Vtuber×VRChat クイズ王決定戦 メイン会場


【VRChat】バーチャル大墳墓(ピラミッド)メイン会場

 

 

また、それに並行して起きたVRChatの流行も大きな要因です。

 

VRChatを通じて、「何月何日何時からコラボします!」という従来の形から、「今起きてる人・コラボできる人来てください!コラボしましょう!」というこれまででは成立しえなかった全く新しい形のコラボが可能になりました。

 

 

 

そのせいもあってか、ここひと月くらいの間にVRC・それ以外問わずコラボの垣根がめちゃめちゃ下がっているのを感じます。単純に人数が増えたのもあるのかも知れませんが、今では僕がチャンネル登録している100人弱の中でさえ毎日最低1つはコラボ放送が行われているように思います。

 

 

 

そして、これが先日の微糖カイジの豪遊雑談に繋がります。

(微糖カイジ本人は活動停止中・下動画は音声だけのもの)

 


あの日の夜

 

ちなみに僕はこの放送を見れませんでした...別の放送見てた気がします...

 

豪遊雑談に参加していたメンバーはこちら。

 

控えめに言ってやばい。

あっくん、ねこます、渋谷ハジメ...「radangle」はぜったい天使くるみちゃんです。豪華すぎへん?

 

 

そして、次の日には二次会という形でアンチンとシロウケンが生放送を行っていました。同じようなスタイルで。

 

 

DMを送ってくれたVtuberをとにかくぶち込んでいくスタイルで行われていた雑談放送。時間に縛られない新しいスタイルの生放送です。

やらかすと手を付けられなくなる、というリスクがありますが、僕はこのスタイルが新しいコラボの形として浸透していくと思います。そのリスクを考えてもメリットがでかいので。

 

 

 

この雑談放送によって、Vtuberの中の垣根が完全になくなったのではないかと思います。にじさんじという会社の壁すらも乗り越えましたからね...

 

 

となっていくと、今後仲のいいVtuber同士で小さなグループができていくことはあっても、完全にグループ化していくことは無いんじゃないか、と思います。どちらかと言うと、Vtuberたちは「Vtuber」という大きな一つのグループの中で自由に対等に交流することができるように変わっていくのではないかと思います。今が変化の最中です。

 

 

となると、やばいのは(ねこますを除く)四天王を初めとする企業系Vtuberなんですよね...彼女たちも一つ大きな岐路に立たされていると思います。岐路であることに気づくかどうかは自分たち次第だと思いますが。

 

 

 

以上、オイルドリンカーでした。